田結浮立の概要

 旧田結村の氏神である歳神社では、以前旧暦の8月1日に行われていた八朔祭りという行事がある。この八朔祭りに奉納される芸能が田結浮立と呼ばれる。

 田結浮立は、昭和30年頃までは必ず旧暦の8月1日、2日に行われており、一戸から必ず一人以上出演するという村を挙げての祭典だった。現在では三年に一度、8月の最終日曜日に「本浮立」を、間の二年は「稽古浮立」を開いている。当日は、地区の代表(今は自治会長)が神官とともに早朝から田結港の沖合いに出て行う「樽納め」の儀式と、帰ってからの神事が毎年行われている。

 田結浮立は、五穀豊穣祈願、雨乞いとして行われたのが始まりといわれ、その起源は奈良時代にさかのぼる。

 伝えによれば、神機元年(七二四)の秋、収獲を間近に控えた稲穂が高波に襲われたのが観音寺裏に自生するシャギ竹に結ばれて無事であったことから、村人は神仏の加護によるものと感謝し、さらに海岸の堤防を築いたとされる龍宮様へのお礼として奉納された垣踊りが起源とされている。

 また、江戸時代に入り、田結の六つの地区がそれぞれ特色ある出し物を集合して、今日の形になって継承されている。

 奉納場所は、昔は一日目の龍宮の庭、歳神社、観音寺、池神社、二日目八幡さんの庭、西明寺、志賀神社、善福寺の順にまわっていたが、現在では龍宮の庭(田結港ゲートボール場)、歳神社、池神社、飯盛西小学校、志賀神社で奉納されている。

郷土芸能
田結浮立の一覧